怠惰な生活は送っていないつもりだが自覚するほどメタボってきた。年齢を重ねれば当然なのかもしれない。肉体を(過剰に)意識しはじめたのだった。これはさすがにヤバい。ヨガやジョギング、腹筋背筋ストレッチ。なんでもいいから運動をしたほうがいいようだ。ただ、いきなり激しい運動量ではカラダがもたないし、続けていく自信も可能性もない。手軽な形で効率よくカラダを動かすことはできないのか……。しばらくして「ラジオ体操」を毎日やるのはどうかというアイデアにたどり着いた。
ラジオ体操なら第一と第二でおおよそ10分間。基本的な運動は網羅できそう。まずは継続。すぐに健康になるわけではなく、地道に。将棋名人だって最初は初心者だったのだ。なにごとも段階を踏んで行くのが大切だ。
朝、さっそくラジオ体操をする。さすがにラジオ放送(午前6時30分)は寝ているので、ネットで動画を再生してリズムに合わせて腕を振り腰をひねっていく。久しぶりに聞くピアノのメロディー。80%くらい動きを覚えていたのだった。
スタートしてまだ数日。習慣化はしてないので、今日はやらなくてもいいよと明日やればという「怠けの魔力」と戦っている。強敵、だが無視。朝起きて第一と第二を再生。飽きそうになったら第二からはじめてもいい(あとで、みんなの体操というテレビ体操バージョンがあることも知りメニューに追加した)。動かせ自分を。
体操もメタボになったカラダもすべては自己完結。この先どこへ向かうかは自分次第。筋肉マッチョ方面かそれともしなやか身体方面か。たぶんしなやか方面だろうな。理想はコンテンポラリーダンサーのようなしなやかさ。その為には、知りたくはないけれども、いまの自分のゆがみ動きの鈍さを把握しないと。目指すはイメージと身体の同一化。
いまイメージと身体の同一性がとれているのは、キーボードをたたく指の動きくらいか。
指から手首、胸、背骨、腰、足、最終的には足の小指までどう動くかイメージとシンクロできたら……。イメージを身体に近づけるのか、身体をイメージに近づけるのか。イメージが妥協するタイミングは必ず訪れるが、もうしばらくはカラダをイメージに合わせるようにしていこう。