2019年を目前にすると来年は今年よりも上回っていきたいという無根拠な考えがやってくる。前年比をプラスに。登っていくような傾斜をつけて。1年をぐるっと走り抜けたい。すべてが上がっていく素敵な前年比ストーリーを描けるだろうか。プラスがあればマイナスもある。最終的には行って戻って、元の標高に立っているのが、なんとなく妥当ではないか。むしろ上回り続けていると「なにか裏があるのではないか」と自ら降りてしまうことだってある。引き返せなくなるところまで行かずに、セーフティーに上回るのは件名かもしれない。しかし、いけるところまで行くとなにがあるのか? 前年比のヴァニシングポイント。むしろ上りも下りもしない、平原のような世界があるのだろうか。
もしヴァニシングポイントがあるとしたら、PCやウェブの技術向上については到達して欲しくない。一日の生活が変わるような新しい何かが突然出てくるような、ロッククライミングをしているような急勾配な上回りを期待している。技術向上の坂からコロコロ落ちないよう気をつけて楽しみたい。
成長とか学習とかそういう要素ではなく、単純に視界を変えたいだけなのかもしれない。
だとしたら高さだけではなく、横へ水平に、ジワジワとインクの染みが滲むように広がることだって前年比プラスになる。その染みが地上絵のようになにかを描いていたなら。私だったらパンダを描いてみたい。前年比パンダを。